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山本弘「超能力番組を10倍楽しむ本」 [戯言]

超能力番組を10倍楽しむ本

超能力番組を10倍楽しむ本

超能力番組のウソや不確かさを次々に紹介していく本です。

事例が多いので痛快です。
出てくる事例は昨年の三越カルチャーサロンと一部重なっていますが、
私は「あの痛快感再び!」という感じに、読み進める手が止まりませんでした。
本当に面白い本です。
そして、本当に超能力番組を10倍楽しめるようになると思います。
読んでいる時も、読んだ後も楽しい時間を過ごせる本です。

本書は小学校高学年以上の子供も対象にしていて、難解な説明などはでてきません。
オウム事件など今の子供が知らないような内容も、わかりやすく復習しながら読み進める事ができます。
3人の登場人物の会話で本書の多くが構成されている事も、読みやすさへの配慮だと思います。
子供に対する読みやすさへの配慮は、
大人にとっても説明がわかりやすくて良いと思いました。
私には4月に小学校2年になる甥がいるのですが、
とりあえず買い与えてみようかと思いました。
ちょっと早いけど、これで彼が超能力番組ウォッチャーのサラブレッドになってくれたら・・・。

ただ残念な点が一つ。
「素敵にドキュメント」に出てきた超能力者ミスターXのトリックに間違いと思われる所があります。
本の内容のネタバレになるので、字を白くしておきます。
この超能力者には1から99までの数字が書かれたボードが見せられます。
1から99までの数字の下には、それぞれ異なる6桁の数字が書いてあります。
ミスターXはそのボードを一目見ただけで数字の対応を全て記憶します。
そして1から99までの数字を指定すると、6桁の数字を当ててしまいます。
実は、数字の対応表はスタッフが用意していて、簡単な計算をすると指定された数字から6桁の数字を導き出せるという事になっています。
で、その6桁の数字の最初の2桁の求め方。
本書では、「指定された数字の10の位と1の位を逆にしてから9を引く」としています。
例えば、「49」が指定されたら94から9を引いて「85」を導き出します。
でもそれに合わない部分もあって、「XXの場合は代わりにXXといった計算をする」と、例外を設けています。
ですが、この部分はそうではなくて、「指定された数字に9を足してから10の位と1の位を逆にする」という処理をするのだと思います。
そうすると本書で紹介している例外がなくなります。

本書の最後の方では、過去に行われた超能力に対する実験が紹介されています。
その中で特に面白い物があったので紹介しておきます。
「人間のオーラが見える」という超能力者に対して行った実験です。

オーラが体の周囲に何十cmも広がっているなら、身長より少し高いぐらいのついたてで体を隠しても、ついたての上から出ているオーラが見えるはずだ・・・ (中略) そこで、ついたてを10枚用意して、その向こうに人がいるかどうかを当てさせた。
(244ページ)

この実験、最近歌も出しているあのスピリチュアルカウンセラーにやって欲しいなぁ。


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